昨今、イーロンマスク氏の発言などでより注目を集めているビットコイン。
そして同時に多いのが、ビットコインや暗号資産に関連した詐欺案件。
今回は今までにどういった詐欺が横行したかを学び、
今後自分が詐欺に合わないように役立てていきましょう。
Contents
そもそもビットコインとは?
ビットコインとは、2008年にサトシ・ナカモトと名乗る匿名の個人又は集団に依って発明された、
通称「仮想通貨」です。
通貨と名付けられていますが実際の硬貨のようなものではなく、目に見えない電子的なものです。
仮想通貨という呼び名から怪しさが拭えないというのことで呼び名が暗号通貨と変わり、
現在では「暗号資産」という呼び名が一般的です。
簡単にどういったものかを説明すると、
一定の周期ごとに数学の問題のようなものが出され、
それを解くことで一定数のビットコインを入手できます。
これを「マイニング」と言い、マイニングされたビットコインには価値があり、
それらを国の敷居をまたいで個人間や会社間でやりとりする、という
株が形を変えたようなものです。
下図のように2009年ごろビットコインが世に出てからここ最近で異常な値上がりを見せており、
これに倣い世の中には亜種の「アルトコイン」、さらに無名の「草コイン」など含め、
数千種類あると言われています。
ここで一つ言えることは、「暗号資産」は株と同様に、
暴落や高騰はあっても「飛ぶ」ということは絶対にないものになっています。
なので以下に説明するものはその「暗号資産を使った詐欺」という
暗号資産そのものとはて似て非なるものになっております。
BITREGION(ビットリージョン)
2016年ごろに流行したのがこのBITREGION。
簡単にいうとビットコインの送り合いを行い、
それによりなんと日利1%、つまり月利約30%というとても高利率のスキームでした。
これより以下の案件もほぼ全てそうなのですが、
自分からの紹介者が多いほど受け取る%が増えるため、鼠算式に会員が増え、
一定金額貯まったのちに飛ぶという顛末です。
HPのマイページなどで数字が増えているように見せかけ、
実際は運用をしていなかったりただの資金集めが目的なだけだったりと様々です。
暗号資産黎明期であるため被害者もとても多い案件で、訴訟問題にも発展している状態です。
D9 Club(ディーナインクラブ)
こちらもMLM的に会員数を増やす方式をとり、月利で12~32%という高配当案件。
2018年ごろに流行しました。
有名なMLMであるフォーデイズの方が関係していたようです。
こちらも紹介者が多いほど高配当となるのは上記同様です。
バイナリー形式を採用しているため、人によっては3ポジ、5ポジの人もいたようです。
(通常の人の3倍、5倍出資して利益を3倍、5倍もらえるようにすること)
こちらも最終的には訴訟となり、訴額は5億2000万円余と言われています。
BITSHOWER(ビットシャワー)
上記のフォーデイズの方がD9の終わり頃にこちらに移ってきて
また始めたと言われるのがこちらのビットシャワー。
「第二のD9」という触れ込みで始まり、こちらもバイナリー方式は変わらず。
一番低い出資でも月利15%~35%。
こちらも半年持たず終了しました。
Jubilee Ace(ジュビリーエース)、JANCO(ジェンコ)
続いてはジュビリーエースで、こちらも有名なMLMの人が絡んでいた案件です。
アービトラージ(日本語では裁定取引と言います)案件と言って、
ある商品を買って、その商品の価値が変動した際に売買し利鞘を抜くという方式です。
これをビットコインで行ったとされている案件で、
こちらも前述同様ランクにより配当が異なり、月利8~30%と高配当。
2019年ごろにジュビリーエースが飛び、
その後発として始まった似たスキームのジェンコも2020年に配当されず飛びました。
2020年の秋ごろに配当停止が告げられ、会員には元本を返金するという旨が配信されたそうですが、
2021年7月現在も全く返金されていないそうです。
PGA(プランスゴールドアービトラージ)
続いてはPGAです。
こちらもアービトラージ案件で、一口10万円からできる手軽さで、
月利10%~40%のやはり高配当。
2020年の4月ごろにグランドオープンし、「オープン直後は配当を上乗せする」という
キャンペーンを行い、紹介者に借金を促し紹介者を爆発的に増やしました。
その結果10月には前触れもなく飛び、わずか半年にも満たない幕切れでした。
そのある意味鮮やかな手法が記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
TREASURE BOX(トレジャーボックス)
上記のPGAが終わる頃に、
LINEのオープンチャット(世界中の誰でも参加できるチャットルームのようなもの)に
「PGA被害者の会」というルームが乱立されていました。
表向きは被害者同士の怒りや悲しみを共有する場に見せかけ、
「この案件なら詐欺じゃないから損失を取り返せるよ」と甘い言葉で誘うための、
このトレジャーボックスへと勧誘するための狩場だったのです。
こちらはゲーム内の「ストーン」という商品に対してアービトラージを行う案件で、
月利最大75%という案件です。
2020年11月にスタートしましたが
こちらももはやネット上を見ても新規紹介者を募る声が全くなく、お通夜状態です。
詐欺案件とは、つまり..
いかがだったでしょうか。
お分かりの方が多いかと思われますが、詐欺案件を簡単にまとめますと、
1、異常なまでの高配当
2、暗号通貨が絡む
3、MLM方式
この3つの条件、もしくは端的に
「投資系のネットワークビジネス」は全て詐欺
と言っても過言ではありません。
過去にあったこうした案件は今まで例外なく、全て飛んでいます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
もしご自身にこういった話が来たときに、
案件の中身がどうというよりも、
投資系のMLMであることのみで断ってもいいかもしれません。
紹介者がどれだけ「この案件は安全だから」と言ったとしても信用しないようにしましょう。