一時期テレビなどで紹介されて設定する人が増えたと言われている「SIM PIN」
セキュリティ対策としてメリットがある一方、リスクもある方法となります。
今回はSIM PINについて解説をしたいと思います。
Contents
SIM PINとは?
携帯電話には必ず入っている「SIMカード」
こちらが挿入されていないとモバイル通信、電話機能が使えなくなります。
通常こちらにはロックはかかっていないのですが、
SIM PINとはこのSIMカード自体に鍵をかけ、
自分以外の第三者がモバイル通信と電話機能を使うことを制限させるものです。
もし万が一iPhoneを紛失してしまっても、悪用される可能性を軽減させることができます。
ロックがかかっているiPhoneは上記のような画面になり、PINコードを入力しないと通信機能が使えません。
SIM PINをオンにする方法
設定は簡単です。
設定>モバイル通信>SIM PIN>SIM PINのオンオフ切り替えスイッチがあるのでオンにするだけ。
オンにするとPINコードを決めるよう聞かれるので、数字を4ケタで設定します。
メリットとデメリットは?
メリット
上記でも述べたように、
ロックをかけておけば万が一iPhoneを紛失してしまっても、
通信機能で悪用される可能性を軽減させることができます。
デメリット
デメリットの方が多いので、項目を分けて記載します。
コードを失念したら解除方法がない
SIM PINをオンにするにあたってPINコードを設定するのですが、
このPINコードは忘れてしまうと変更方法はありません。
解決策はSIMを再発行するしかなく、再発行はキャリアによりますが3,000~4,000円かかります。
コードも3回しかチャレンジできないのため、慎重に設定する必要があります。
ロックがかかるタイミングは再起動時と電話をかけるときのみ
PINロックをかけていて、コードが聞かれるタイミングは再起動時と電話をかけるときのみ。
つまりネットを閲覧するときなどは聞かれません。
もし盗まれたりした場合でも犯人は普通再起動はしないため、意味がないかもしれません。
パスコードをかけていたら必要ない
上記のように万が一紛失したとしても、
パスコードをかけていた場合はそもそも電話もかけられずネット閲覧もできません。
パスコードのセキュリティがそもそも頑丈なので、PINコードでロックするのは過剰かもしれません。
まとめ
筆者としては、
確かにセキュリティは向上しますが失念したときのリスクが高く、
パスコード自体がPINロックの上位互換のため不必要だと思います。
もともとPINロックはガラケーの時代からあるもので、
当時はパスコードロックと言う概念もなく、
携帯を盗まれてしまったら国際電話を勝手にかけられたりで高額請求が来るかも..
といった頃の機能なので、今となっては過去の遺物かもしれません。
パスコードは信条的にかけたくない、と言う方はPINロックをかけてみてもいいかもしれません。
参考:https://support.apple.com/ja-jp/HT201529