投資という言葉を聞いた時、なかには「損をするか得をするかのギャンブルみたいなもの」という印象を持つ人もいます。
ですが、株式投資とギャンブルとでは、大きな違いがあります。
投資について詳しく理解するためにも、この2つの違いを理解しておきましょう!
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投資の目的を理解する!
投資の意味として「利益を得る目的で、事業に資金を投下すること。出資。」とあります。
例えば株式投資は企業が成長することによって、安定的に配当金が受け取れたり、株価上昇分の儲けが出るわけですから、これも「企業の“事業”に投資している」と見ることができます。
このほか、不動産投資ならば、不動産を購入して運営することによってリターンを期待するわけですから、「不動産事業に投資している」ことになりますし、太陽光発電投資ならば、太陽光発電設備を購入して売電することによってリターンを期待するわけですから、「太陽光発電事業に投資している」ということができます。
このように、投資とは利益を得ることを期待して、事業に資金を投入することです。
投資の一番の基本として、まずはこのことを覚えておきましょう。
そもそもギャンブルとは
それでは次に、ギャンブルの定義です。
ギャンブルとは賭け事であり、運によって結果が決まるものに対してお金を支払い、その予想や思惑が的中したらお金が増えるという仕組みです。
つまりゲームで負けたらおごり、というような遊びも広義ではギャンブルとして捉えることができます。
この本質は「勝負を争うことに対して金銭を賭け、その勝負の結果で損益を決める」ところにあります。
ゼロサムゲームとマイナスサムゲーム
ゲーム理論という経済などの仕組みに対する考え方の中に「ゼロサムゲーム」というものがあります。
サム(SUM)というのは合計のことです。ゼロサムゲームとは、お金を増やした人と減らした人の合計がゼロになるシステムを指します。
勝った人の利益は負けた人の損失から拠出されているということにもなります。
ゆえにゼロサムゲームでは勝った人の利益と同額の損失が別の人から出ているという計算になります。
この論理で考えた場合、マイナスサムゲームというものが お金を増やした人と減らした人の総和がマイナスになるシステムのことを指していることが分かります。
このマイナスになる原因としては、ゲームの元締め、運営が存在しており、そこが投資されたお金の中からあらかじめ一定額を利益として得ているということがあります。公営ギャンブルなどはマイナスサムゲームにあたります。
投資と投機の違いは??
「投資」と「投機」も、似ている言葉ですが、全く違うものです。
投資とは、企業の成長に対して投資し、成長とともに得られる売却益や配当金を目的としています。
投機とは、短期的な値動きを利用して売買差益を得ることを指します。株で言えば、とにかく上昇しそうな銘柄を買って上昇の波に乗り、2〜3パーセントでも儲けたら急いで利益を確定するといった取引のことです。こうした取引は、「投資」ではなく「投機」にあたります。
投機の場合は、企業の事業内容や業績を確認したり、事業環境を調べたりといった準備はあまり必要がありません。
重要なのは、値動きとチャート、今上がっている材料などを見るくらいでしょうか。
このように、機(値動きのチャンス)を捉えようとするから投機と呼ばれるのです。
まとめ
今回は、投資とギャンブルの違いをまとめてみました!!
どちらもお金を扱うものとしてグループ化はできるかもしれませんが全くの別物です。
その2つの違いの一番の観点は目的ではないかなと思います。
どちらも利益を求めますが、投資には投資先への応援や出資という意味があり、
ギャンブルは少しエンターテイメント性が含まれ、ハラハラドキドキも含めて体験を提供されていると言えます。
なのでギャンブルはゼロサムやマイナスサムになり投資はいわばプラスサムになると言えるでしょう!
投資をお金を増やすだけにならずに目的を持ち続けて運用することで、
投資先への見る目が変わり、それがまた成功への道になるかもしれません。