社会人になり数年後によく耳にする、ネットワークビジネス。
実際に勧誘を受けたことがある方もいるかと思います。
では、それがなぜオワコンとなっているのか。
代表的なものとしてAmwayを例に解説したいと思います。
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Amwayとは?
Amwayは1959年にアメリカで設立。
1979年に日本アムウェイとして日本で法人設立されました。
洗濯用・食器用の洗剤などの日用品からスタートした会社であり、
現在では約200の国と地域に広がっている会社で
ネットワークビジネスの元祖であり最大の会社です。
ネットワークビジネスとは?
連鎖販売業の一つで、MLM(マルチレベルマーケティング)と言われたりもします。
よく、その会員の増え方からネズミ講と揶揄されることもありますが異なり、
実際のネズミ講は日本では法律で禁止されているため日本には存在しません。
人から人へと伝えて会員数を増やし、その人数や購入された製品に付与されたポイント数の合計で収入が入る仕組みとなっています。
ネットワークビジネスがオワコンな理由
少し話を変えて、もしあなたがネットワークビジネスをこれから始めよう!という場合に、
どの会社にしようかな、という選び方があることをご存知でしょうか。
それはこの三つです。
① 誰にでも必要とされるものか?
② 常識を変えるチカラがあるか?
③ リピートしたい製品・価格か?
こちらの条件がAmwayがクリアしているか、を順番に見ていきましょう。
① 誰にでも必要とされるものか?
まず一つ目の、① 誰にでも必要とされるものか?ですが、
こちらの条件としてはAmwayはクリアしています。
扱っている商材はサプリメントやスキンケア商品など、
一部例外はありますが毎日使うものが多いです。
問題となるのは2つ目以降です。
② 常識を変えるチカラがあるか?
これがAmwayを選んでは行けない最たる理由です。
Amwayは1980~90年代ごろ、テレビのニュースになるぐらい
とても流行していました。
流行った理由として挙げられるのが、その洗剤やサプリメントの優秀さです。
当時の洗剤は質が悪いクレンザーやなどしかなく、
洗浄力も低いため大量に使用しなければいけなかったり、
公害問題も引き起こすことから世界中で問題になっており、
サプリメントは1980年代当時はまだ一般的な言葉ではなく、先端技術として
非常に持て囃され、当時の常識を大きく変えました。
そんな背景から、個人としての「口のうまさ」などの営業力は必要なく、
「こんなすごい洗剤があるのを知っているか?そしてこれが金儲けになる」
という一言で簡単に会員を増やすことができる背景もあり、爆発的に流行しました。
それでは、現在はどうでしょうか。
洗剤は百均にも並ぶほどとても多く、洗浄力も大差ない状況です。
サプリメントも同様で、種類が数多ある中でAmwayのものを選ばないといけない理由、
という訴求力に乏しい状態です。
上記のグラフからもわかるように、会員の数は1997年を境に頭打ちとなっています。
例えば、あなたが「どこでもドア」のような未来の技術を有していれば
ビジネスは簡単でしょうが、いますでにある「クルマ」でビジネスをしていくのは
非常に難しい、ということです。
③ リピートしたい製品・価格か?
まずこれはネットワークビジネス全般に言えることですが、
サプリメントなどの値段が、通常のドラッグストアなどのものに比べ
非常に高いことが言えます。
↑AmwayのベースサプリメントであるトリプルX。1ヶ月分でこの料金。
ドラッグストアなどでよく売られているネイチャーメイドのサプリメント。
こちらは50日分で1,680円。
続けやすいのはどちらかは明白です。
事実、ネットワークビジネスの会社のサプリメントはリピート率は2割、というデータもあります。
つまり、10人が今月そのサプリメントを飲んだとしても、
次の月には8人は飲まなくなっている、ということです。
これでは、せっかくグループをたくさん増やしたとしても
他の洗剤やサプリメントに浮気され、またグループを増やさないといけない。。
というループになり、
ネットワークビジネスが謳う「権利収入」には届かず、
終わりの見えない「労働収入」になってしまうのです。
もし、あなたがラーメンというものがまだこの世にない時代に
ラーメン屋を開業するのであればチャンスはありますが、
ラーメン屋がすでに数多ある中でリピート客を得るためには、
よほどの味や付加価値がないといけないことと一緒です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ネットワークビジネスに限らず、営業などで入ってくる話は
ホットビジネスと言われ、内容よりもその人の人柄や昔からの付き合いなどで
契約してしまうことが多いのが実情です。
しかし、そう言ったことで判断するのではなく、
その会社はどんな会社なのか?実績は?売上は?
など、シビアな面で会社選びをすることがおすすめです。